頬の内側ライン(口周り〜頬骨下あたり)にできるニキビ、なぜか繰り返しやすい…と悩む方が多いゾーンです。実はこの場所、東洋医学では「体の内側の不調が出やすい場所」と考えられています。スキンケアを変えても、洗顔を丁寧にしても改善しない頬ニキビには、体の内側からのサインが隠れているかもしれません。今回は美容鍼の視点からそのメカニズムとアプローチ方法をご紹介します。
① 頬の内側ライン=胃腸・肺のサインかも
東洋医学には「顔面診断(顔診)」という考え方があり、顔のパーツと内臓が対応していると捉えます。
- 頬の上部(頬骨あたり) → 肺・大腸の状態を反映
- 頬の下部〜口周り → 胃・脾の状態を反映
つまり頬の内側ラインにニキビが出やすい人は、胃腸の疲れ・消化機能の低下・肺の乾燥などが背景にある可能性があります。
以下のような心当たりはありませんか?
- 食べ過ぎ・飲みすぎが続いている
- 甘いもの・脂っこいものが多い食生活
- 便秘や軟便を繰り返している
- 口の中が乾きやすい・口臭が気になる
一つでも当てはまる方は、体の内側からのサインかもしれません。
② 現代医学的にも「頬ニキビ」には理由がある
美容鍼の施術では、東洋医学と現代医学の両面からお客様に説明するようにしています。実は両者の視点を合わせると、頬ニキビの原因がより立体的に見えてきます。
現代医学的に考えられる主な原因としては、マスクによる蒸れや摩擦(頬は特に影響を受けやすい部位です)、スマホや枕による摩擦、ホルモンバランスの乱れによる皮脂分泌過多、そして食生活や腸内環境の乱れが皮膚の炎症として現れることなどが挙げられます。
東洋医学と現代医学、どちらの視点から見ても「生活習慣や体の内側の乱れ」が頬ニキビに深く関わっているという点で一致しています。これは偶然ではなく、古来から積み重ねられてきた東洋医学の知恵が、現代科学的にも裏付けられていることを示しているのではないでしょうか。
③ 美容鍼でできるアプローチ
局所へのアプローチ
頬のニキビ周辺に鍼を打つことで、局所の血流を改善し、炎症の鎮静・ターンオーバーの促進を促します。ただし、炎症がひどい時期はニキビの直上を避け、周辺からアプローチするのが基本です。無理に刺激を加えると逆効果になることもあるため、状態を見ながら丁寧に施術を行います。
経絡・ツボへのアプローチ
胃腸・肺のラインを整えるツボに鍼やお灸でアプローチすることで、根本的な体質改善を目指します。頬ニキビに対してよく使用するツボをご紹介します。
- 合谷(ごうこく):大腸経のツボ。皮膚トラブル全般に有効で、美容鍼では定番のツボです。
- 足三里(あしさんり):胃の働きを整える代表ツボ。消化機能の改善に欠かせません。
- 肺兪(はいゆ):肺の機能を高め、皮膚の乾燥・炎症を改善します。
- 天枢(てんすう):腸の働きを整え、老廃物の排出を促すツボです。
これらのツボへのアプローチを顔への施術と組み合わせることで、表面だけでなく体の内側から肌環境を整えることができます。
④ 施術と合わせてお客様に伝えたいセルフケア
美容鍼の効果を長持ちさせるためにも、日常生活の見直しをセットで取り入れることをおすすめしています。
食生活の見直し 甘いもの・乳製品・脂質の多い食事を控えることが、胃腸への負担を減らすことにつながります。また、水分をこまめに摂ること(白湯がおすすめです)も大切です。
生活習慣の改善 寝る前のスマホ操作を減らして腸を休めることや、枕カバーをこまめに洗うことも、頬ニキビの予防に効果的です。
セルフケアのツボ押し 合谷・足三里は自分でも押しやすいツボです。入浴中や寝る前に、気持ちいい程度の力でじっくり押してみてください。
おわりに
頬ニキビは「ただの肌荒れ」ではなく、体が発しているサインかもしれません。美容鍼は表面のケアだけでなく、体の内側から肌を整えるアプローチができるのが最大の強みです。
スキンケアを変えても、皮膚科に行っても改善しない……そんな繰り返す頬ニキビにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの肌の状態や生活習慣に合わせた施術プランをご提案いたします。


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